週刊WEBマガジン岐阜人(ぎふびと)

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【Vol.10】オーダーメイドタイルを通じてタイルを身近に感じてもらいたい!~合同会社プロトビ(瑞浪市)玉川幸枝さん~

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第10回目となる『岐阜人(ぎふびと)』は、陶磁器のまち瑞浪市から!

今回紹介するのは、オーダーメイドタイルの企画販売等を手掛ける合同会社プロトビの玉川幸枝(たまがわゆきえ)さんです。

玉川幸枝

彼女の実家は陶磁器製品の”うわぐすり”である釉薬メーカー、株式会社玉川釉薬(たまがわゆうやく)。同社は平成3年の設立以来、地元のタイルメーカー向け釉薬を日々開発・製造しています。

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事務所内には、様々な釉薬で彩られたタイルがありました。

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今回は特別に、釉薬がつくられる過程を玉川さんに案内していただきました。

玉川釉薬

釉薬の原料は大きく分けて二つ。一つは釉薬の色を決定づける顔料です。

工場内には、様々な色の顔料が並べられていました。

釉薬顔料

これらの顔料を調合することによって、様々な色がつくられます。その組み合わせはまさに無限!

顔料計量

もう一つは鉱物。ネットで調べたところ、「釉薬は長石、石灰、珪石、灰類、酸化銅や酸化鉄等を調合してできていて、ドロっとした液体」になるとのこと。

顔料に加え鉱物も、色や風合いを決定づける重要な要素となります。

鉱物

量産向け釉薬の調合工程も見せていただきました。ご覧のように、大きなタンクをグルグルと回転させることで、釉薬がつくられます。

釉薬製造

タンクに詰められた釉薬が、ところ狭しと敷地に並べられています。

大きいタンクには、なんと600リットルも釉薬が入っています!

釉薬タンク

玉川さんは大学中退後、実家に戻って6年間勤務していましたが、「ビジネスや組織の仕組みづくりを学びたい」と思い立ち、世界一周旅行や名古屋でのNGOの活動、さらには東京のNPO法人等で、様々な経験を積んで行きます。

それからさらに6年が経過、今こうして地元に戻って来た理由を尋ねると、「外の世界で様々な人と出会うことが、自分自身のルーツを見つめ直すきっかけになった。これまでの経験の中で培った企画力や様々な人のネットワークを、自分の生まれ育った地場のタイル産業のために役立てられないか」と、考えるに至ったとのこと。

その結果、2016年からは東京と瑞浪市の二拠点での活動を始め、ついに今年5月末からは完全に、瑞浪市を拠点とした生活を始めることとなったのです。

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玉川さんが設立し、代表を務める「合同会社プロトビ」で今年1月から始めた事業が、オーダーメイドタイルの開発・製造。新たに「TILE made(タイルメイド)」ブランドを立ち上げ、施工実績を積み上げています。

 こちらはセミオーダーによる青色むらタイルを施したキッチン。よく見ると、右下のあたりにオリジナルのロゴが見えます。

施工事例 写真提供:合同会社プロトビ

こちらのタイルは、商業施設の女子トイレに施されたリボンタイル。

ちょうど頭の高さのところにリボンがあり、「自撮り」するのに最適なデザインしたとのこと!

リボンタイル

写真提供:合同会社プロトビ

玉川さんの活動の根幹には、「生まれ育った地元のタイル産業で受け継がれてきた、様々な技術が途絶えないようにしたい」、「そのためには、タイルをもっと身近に感じてもらいたい」という強い思いがあることを、今回お話を聞いて改めて感じました。

 玉川さんの活動領域は、単にタイルを企画・製造するだけではありません。地元瑞浪市と連携し、「焼き物産地プロモーション委員会」のメンバーとして『瑞浪オープンファクトリー』イベントの企画・運営にも携わっています。

瑞浪オープンファクトリー

2016年の『瑞浪オープンファクトリー』パンフレットも見せていただきました。こちらは「女子旅」をイメージしたつくりとなっており、玉川さんの提案が活かされています。

改めて玉川さんの足跡をたどると、一度は実家の家業を手伝いながら、外の世界に飛び出し、また地元に帰って来たわけですが、単に「地元に舞い戻ってきた」というだけではありません。

一つは、外の世界に触れることで、改めて「自分自身のルーツ」をしっかり見つめ直すこととなり、迷うことなく確信を持って今の仕事に取組んでおられます。また、東京など外の世界に触れることで最先端の感性に触れるとともに、様々な業界の人々とのつながりが、地元に戻っての事業展開に活かされていると感じました。

これからも、タイルを「より身近」に感じていただき、産地の技術を次世代につなげるためにも、玉川さんの活動に注目したいと思います!

↓合同会社プロトビの公式サイトはこちら

www.protob.com

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